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偏差値って何??テストによって意味が変わる??

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保護者の方、生徒と面談すると偏差値をよくわかっていない方があまりにも多く、いいかげんにとらえてしまっている場合が大半です。そして、わたしも気になって「偏差値」をネットで検索してみたところ、嘘を書いている記事も多くみました・・・。ここでは正しい偏差値の意味その正しい活用方法の注意点をポイントをしぼって解説します!!

偏差値とは?

偏差値とは、塾の実力テストやテスト会社が行う摸試で成績表によく記載されてますよね。テスト会社で有名なのは関東では首都圏摸試や、四谷大塚の全国統一テストなどですね。この偏差値をもとに志望校判定で合格率を出し、A~E判定を評価します。点数での判定ではないです!まずここを押さえましょう。なぜかというとテストによって、難易度は当然変わるので、平均点も変わります。その平均を偏差値50として平均よりもどのくらい高かったか、どのくらい低かったかを判断するために特殊な計算をされたのが偏差値です。(この計算方法は複雑なのであまり突っ込んで考えないほうがいいです)

テストによって偏差値のとらえ方が違う??

これ非常に大事です!例えばA塾で行うテストの偏差値50とB塾で行うテストの偏差値50ではまったく意味が異なります!なぜかというとその塾の平均の偏差値を50としますから、塾の平均レベルは当然塾によって全然違うからです。たとえばA塾では○○高校の合格ラインを偏差値60で出しますが、B塾では偏差値55で出していたりします。同じ高校の判定でも基準が異なるんです!なので、塾やテスト会社が行うテストの偏差値を見る場合は、必ずその塾やテスト会社の出す偏差値でみる各学校の合格偏差値を参考にしましょう!違うところで受けたテストの偏差値どうしを比較するのはナンセンスです!

 

なんで学校の定期テストでは志望校判定がわかんないの?

学校の定期テストでは、成績資料を見たら分かるように偏差値はありません。したがって志望校の合格判定は出しません。

なぜでしょうか。これは、学校の定期テストは確認テストだからです。

確認テストとは、指定された学校の問題集や授業プリントの内容をどれだけ覚えているか確認するものです。国語の定期テストは、教科書で勉強した文章(小説や説明文など)がそのまま出ますよね!文章を丸暗記していればめちゃめちゃ解けちゃいます。

こんな確認テストでは結果から「努力量」は分かっても、その生徒の「実力」は分かりません。だって本番の入試の国語は初めて読む文章が出てくるんですから、状況が違うんです。

まとめ

自分の実力や、志望校に対しての今の位置を知るためには、あくまで塾のテストやテスト会社の行う摸試を受けましょう。そしてその結果はその塾やテスト会社が出す偏差値基準をもとにとらえてください。

学校の定期テストと塾の実力テストの違いについてはまた今後詳しく説明しますね。

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